明日退院の男性に最後のチャンスだと思って…深夜の不意打ち告白 (ページ 2)

彼の寝顔にベッドの柵越しに顔を近づけて。

そのままに。

彼の唇に私の唇が触れたのを感じた瞬間。

「んっ、むうぅぅぅぅんっ!」

眠っていたとばかり思っていた彼の両手が伸びて私の頭を抱え込んだのです。

そして、柵越しに不安定な体勢であった私の唇を割って彼の舌が入ってきたのを感じました。

ぬるりとした生温かい感触がありました。

(えっ、!?何っ!?どうして!?)

あまりにも突然の事で気が動転していた私が彼の手から解放されたのはしばらくたってからの事でした。

「由実さん、やっぱり来てくれたんだ。」

「どうして、私が来るって・・・。」

「そんな気がしてたからね。」

「あの・・・飯田さん?」

「んっ、なにっ?」

あの頼りなげな表情をしながら、でもなぜか魅力的な笑顔で彼は私を見つめていました。

「由実さん、僕の事好きだよね?」

「・・・うん。」

「良かった、僕も由実さんを好きだったから・・・。」

そう行って彼は起き上がり、再び私の唇を塞いだのです。

ただ、好きだと言う事を伝えたかっただけなのですが彼も私も事を好きだったのだという安堵感と嬉しさが同時に心の中に湧きあがってきていました。

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