「あれがさぁ…」
「…」
「どうだった?」
「…」
「…聞いてる?」
「…」
「ネネ?おーい、ネネちゃぁん?」
「…」
「…何ふてくされてんだよ」
ふてくされてなんかないもん。
…そんなの、誰が聞いても嘘だってわかるくらい、私の顔は膨れていた。
「あいつらのこと?」
「…」
だって。
鼻で笑われたんだよ?!
年下の男に手を出すなって。
私にはハルは似合わないって。
そんな風にあの子たちに言われたんだよ?!
「あいつらも悪気があった訳じゃねぇから…」
何?!
あの子たちを庇うの?!
モヤモヤとしたものが身体中に充満してくる。
こんな自分…。
キライ…。
涙が滲む。
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