「好きだよ。先生」家庭教師と教え子の胸きゅんなはじめてエッチ (ページ 4)
いきなりの言葉に戸惑っている間に、熱の塊が体の中に侵入した。
「あ、痛いよ…カイ君っ…」
「ごめん…でも、俺、やめれない」
「ふ…ぅ、あ、ああ…」
私を抱きしめたまま、無心に腰を振るカイ君に愛しさを感じたら、不思議と痛みが少し薄れる。
「んぁ、はぁ、カイ君…好きだよ」
「俺はその百倍くらい、リコ先生のこと好きだから」
苦しくなるくらい強い力で、抱きしめられる幸せ。気づけば、私の口からは甘い喘ぎしか出ていなかった。
「…リコ先生、イっていい?」
子供のような目で、カイ君に見下ろされると何でもあげたくなる。
「いいよ…」
私が頷くのを見てから、カイ君は腰の動きを速めた。繋がっているところか、いやらしい水音がする。
「リコ先生…っ…好きだ…リコっ…!!」
「ひああ…!」
深いところを何度も突いた後、カイ君は腰を止めて微かに震えた。名前を呼んでくれる掠れ声と、内側で広がる快感に私の頭も真っ白になる。
「ねぇ、さっき結婚がどうとかって…あれ、冗談だよね?」
「はぁ?冗談なわけないじゃん。親にも、結婚したい女と離れたくないから二浪するって言ったし」
「えぇ!?」
「まぁ、条件として、家継ぐって約束させられたけど」
確かカイ君のお父さんって…
「お医者様だよね?」
「そう。だから、K大の医学部を受けることになった」
「私、さすがに医学部受験の勉強は見てあげられないよ」
今だって、私が必要かと言えば疑問なのに。
「あー、それは大丈夫。K大の医学部もA判定だから」
「はい?」
「去年は親の言いなりになるのが嫌で受験しなかっただけだし」
予想外過ぎて言葉が出ない。
「歯学部受けるのも親への反抗だった…」
「…そうだったんだ」
「そもそも、家庭教師を頼んだのも息抜きのつもりだったのに。色々一生懸命なリコ先生を見てたらつまんない意地張るのもバカバカしくなってさ」
勉強しか取り柄のない私が、そんな風に誰かの心を動かせるなんて考えたこともなかった。
「俺が合格したら、すぐ婚約しような」
「それは、気が早いんじゃ…んっ…」
「うん、以外は聞きたくない」
結局、私がうんと言うまで、カイ君はキスを繰り返した。浪人生の生徒が婚約者になる日を、私は心待ちにしている。
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