奥さん!お届け物です!平日の昼下がり、宅配便のお兄さんが運んできた荷物と熱情

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奥さん!お届け物です!平日の昼下がり、宅配便のお兄さんが運んできた荷物と熱情 (ページ 1)

アキは3年前に結婚し、その時に仕事を辞めて専業主婦をしている。

この間、アキは先月から悩んでいた洋服をついにネット通販で買った。

「早く届かないかしら」

アキが注文していたのは、今度の同窓会に着て行くためのワンピースだ。

アキは特に趣味はない。

友人は仕事に打ち込んでいたり、習い事に通ったりしている人も多いが、どれもアキは特に興味がないのだ。

旦那も仕事ばかりで、ここ数ヶ月2人でどこかに出かけたこともない。

家事をするだけで過ぎていく日々をつまらなく感じていたアキには、今度開催される同窓会は本当に楽しみなものだった。

同窓会で誰に会えるか想像しながらワクワクしてコーヒーを飲んでいるとチャイムが鳴った。

「荷物が届いたんだわ!」

アキは慌てて玄関へと向かった。

「はい」

アキは嬉しそうな顔で玄関を開けた。

「こんにちは、宅配便です。ハンコかサインをお願いします」

爽やかな笑顔と声。

アキが何か通販で買い物をすると、荷物を届けてくれるのはいつも同じお兄さんだ。

「いつもありがとうございます。少しでも早く受け取りたかったから不在にしていなくてよかったわ」

「そうなんですか?奥さんはお届けに上がる時いつもご在宅なので僕も助かっています」

このお兄さんは本当に爽やか。

制服姿もよく似合っている。

なぜかアキは少し見つめてしまった。

「奥さん、いつも綺麗にしていらっしゃいますよね」

「え?そうかしら。ただの主婦だからそんなこと言われるとなんだか恥ずかしいわ」

「いえ、僕は本当にそう思っていますよ」

お兄さんの足が一歩玄関に入り込んできた。

ばたん。

玄関の扉が閉じる音が響く。

「え?」

アキが驚いていると、配達員は後ろ手で玄関の鍵を閉めた。

「奥さん、いつも綺麗だなって本当に思っていました」

「それに、今日は涼しげな恰好ですね」

「そんなに楽しそうにしちゃって。僕、誘われているんですよね?」

「な!ち、違うわよ!私はこの荷物が届くのが待ち遠しかったから…!」

慌てて言葉を返したアキの視界が真っ暗になった。

抱きしめられていることに気が付くまで数秒かかった。

「いつも宅配しに来るとき思っていたんです」

「奥さんはとても綺麗で、いつかゆっくり話をしてみたいって」

「ちょっと…!離して…!」

アキの心臓は音が聞こえそうなほどどきどきしている。

宅配員の爽やかで少し甘い香水の香りが鼻をくすぐる。

宅配員の腕は緩まない。

「いや、ですか?」

「嫌も何も、私は結婚しているの!他の男性とこんなに近づいたなんてバレたらどうするのよ」

「お願い、離して!」

アキは必死にもがいたが、宅配員の腕を振り払うことはできなかった。

男性からこんなに力強く抱きしめられることなんて久しぶりだ。

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