水音と声が聞こえたら…取引先の電話中に愛撫されちゃうスリルえっち (ページ 2)
暗がりにディスプレイが明るく光っている。
一応視線は向けるが、当然玲子はそれを無視した。
「誰から?見てみなよ」
達也は胸元に口づけしながら声をかけてくる。
「いいの・・・後でかけるから・・・」
玲子が答える声はすでに熱を帯びて震えていた。
こんな声で、電話に出られるはずがない。
それより早く、もっと達也が欲しかった。
しかし、一度暗く静かになったはずの携帯は、また騒がしく震え始める。
眉をしかめる玲子に、達也は言った。
「見てみなよ、急用じゃない?」
玲子は仕方なく上体を起こし、ディスプレイを確認する。
取引先の営業担当者の名前が浮かんでいるのを、達也も覗き込んでいた。
「あの人か・・・ねぇ、取りなよ」
達也はそういって意地悪く笑う。
「いやよ・・・後でかける。」
電話をテーブルに戻そうとする玲子の動きをとどめ、達也は勝手に応答ボタンを押した。
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