ジャズバーの青年が酔いつぶれて駄々をこねるから家に連れ帰れば…見透かされる心 (ページ 4)
熱くなっているのが、すぐわかる。
「濡れてるだろ、ユキも」
呼び捨てにされたのなんて、初めてだった。
そのせいでまた、下が濡れてしまう。
右の胸を揉んでいた手が、おへそを辿ってショーツの中へ入ってきた。
「っ、やだ、ッ……ぁ、ダメぇ」
「濡れてる、けど?」
ぴんっ、と、いきなりクリを弾かれる。
心地よさと緊張で、背中が思い切りのけぞった。
それを、背後のコウタが抱きとめる。
「かぁいいよ、ユキ」
逃げ場なんてない。
子犬みたいだったのに、
今のコウタはまるでライオンだ。
「ぁ、たし……」
「知ってるよ。カレシと分かれてフリーなのも、オレに素直になれないのも、オレ以外のジャズなんて興味ないのも、全部」
ぎゅ、と、抱き込まれる。
首筋にきつく吸い付かれて、またクリをつままれて、そこから電流が流れてみたいになって
身体が跳ねる。
「もういいじゃん、オレのになっちゃえば?」
頭がまっしろになって、もう何もわからない。
ただ、気持ちいいのと、幸せなのとがいっぱいで
あえぐ声が
部屋に響く。
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