夏祭りにトラウマを持つ私に彼が仕掛けた願望の見え隠れする胸きゅんサプライズ
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夏祭りにトラウマを持つ私に彼が仕掛けた願望の見え隠れする胸きゅんサプライズ (ページ 1)
「浴衣ってエロいよねぇ」
健が食事中にそんなことを言った。
健とは付き合って三年。
社会人の私達はほぼ同棲状態だ。
「今年こそはお祭り行かない?」
「いやっ!」
毎年お祭りに誘われるも、私はずっと拒否をしていた。
なぜなら私にはトラウマがある。
昔、お祭り会場で告白してフラれたという高校生の時の苦い思い出。
「絶対行かないからね!」
当時、好きだった人に勇気を出して、「二人でお祭り行かない?」と、誘った。
浴衣を着て二人きりでお祭りを見て、これは告白しても大丈夫だろうと思った後の、惨敗。
付き合うつもりがないなら、お祭りなんて最初から断ればいいのに!
それ以来、私はお祭りが大嫌いだった。
「ちぇっ」と、健は舌を鳴らした。
それからは、お祭りの話題はなくなった。
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