気が狂いそうな程焦らされ、冷ややかな目で見下ろされる拷問のようなセックスの真意は―
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気が狂いそうな程焦らされ、冷ややかな目で見下ろされる拷問のようなセックスの真意は― (ページ 1)
「…っは」
爪先が無意識にシーツを引っかいた。
腿のあたりから、もどかしさが背中の方へ上がってきて、身体が揺れる。
「巧くん…」
返事はなく、顔もここからじゃ見えない。
ただ突き立てられた二本の指だけが、ゆっくり、気が狂いそうなほどゆっくり動いて、私を追い詰める。
「…っ」
ゆっくり、ゆっくり。
一番奥から、敏感な入り口まで、行ったり来たりを繰り返す。
知ってるはずの、私が感じる場所を、絶妙によけながら。
「っく、ぅ…っ」
焦れて、頭がどうかなりそう。
涙が出てきた。
今日の巧くんは、なんだか変。
一言も喋ってくれない、笑ってもくれない。
キスもくれなくて、なのに身体中を噛んで、吸って、痕をつけようとする。
「ん、あっ!」
指が、ある一点を明確に責めだした。
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