執事喫茶の支配人の先輩に迫られ、メイド服のままソファの上で奥まで突かれて
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執事喫茶の支配人の先輩に迫られ、メイド服のままソファの上で奥まで突かれて (ページ 1)
「お疲れ様、マリア。今日は遅くまで残ってくれてありがとう」
「あ、明先輩」
後ろから穏やかな声が労ってくれて、しゃがみ込んでラグの位置を直していた私は顔を上げた。
座り心地のよさそうなソファやテーブルが並べられた、いわゆる執事喫茶――その店を任されている支配人の方を振り返る。
「今日はずいぶんと遅かったんですね。えっと、……これでもう、片付いたと思うんですけど」
「掃除、ありがとう。マリアがいてくれるとみんなが自主的に掃除をしてくれるから助かるよ。男ばっかりだとどうしてもルーズになってしまうからなぁ」
先輩は三つ年上、生来だという綺麗な茶色の髪は丁寧にセットされていて、スマートな身体にぴったりと合った燕尾服を纏っている。
さすがに客のいない今は手袋を付けてはいないが、どこか日本人離れした顔立ちもあって執事――バトラーという言葉がしっくりと馴染む。
オーナーの弟であり、支配人を任された先輩はあまり店には出ないが、この執事喫茶で最も人気があるのは彼だった。
大学の先輩である彼がこの執事喫茶のバイトに誘ってくれた時、私は嬉しさのあまり一日中、浮かれてしまった。
可愛いメイド服を着られることになったのもその一因だったが、大好きな執事服を着た憧れの先輩の近くで働ける――それが何よりも嬉しかった。
「最初、バックヤードの掃除に時間が掛かっちゃいましたけど、今はみんなが自主的に片付けてくれるので助かってます。仕事も慣れてきましたし」
「女の子がいるとこんなに雰囲気が変わるんだって驚いたよ。マリア、メイド服がとても似合っているしね」
「……そうだといいんですけど」
黒いロングスカートにホワイトブリム、それに白いフリルの少ないエプロンという出で立ちを見下ろし、私は首を捻った。
スカートが長いため、たまにお客さんから「動きにくくない?」と聞かれるが、中にスカートを膨らませるワイヤーパニエを着けているおかげで動きにくさを感じたことはなかった。
「メイド服、とても似合ってるよ、マリア。お客さんからの反応もいいしね」
嬉しい言葉に私はほっと胸を撫で下ろした。
「それはよかったです!執事喫茶にメイドなんてって言われるかもと思っていたので。それで、何もないようなら今日はもうこれで上がろうと思うんですけど……」
「あぁ、もちろんだよ。今日もありがとう。もう外が暗いから送って……、あ、マリア」
窓には白いレースのカーテンが下がっている。ついそちらを見やった私は、ふと呼ばれて顔をあげ、驚きに息を呑んだ。
先輩の手が頭に着けているホワイトブリムに伸ばされている。
「糸くず、付いてるよ。……ほら取れた」
耳元でさら、っと髪がかすかな音を立てた。
先輩の指が黒い糸くずを摘まみながら離れていく。
それを目で追うと、近くまで身を寄せていた執事服の先輩が笑い、今度は優しくホワイトブリムを撫でた。
「本当に似合うね。マリアに着てもらうメイド服、すごく悩んだんだよ。どんな服も似合うだろうけど、古風な感じでこの店に馴染むようにって思って、……エプロンのフリルは少なめ、ロングスカートにパニエはいいチョイスだったかな」
先輩の視線が自分の言葉を確かめるように、肩から足下、そしてパニエが膨らませている腰の辺りをじっと見つめる。
まるでその下の身体を見られているようで、私は気恥ずかしさに赤くなってしまった。
「こ、この服、本当に素敵です!スカートの下にパニエを着るって初めて知ったんですけど、ガーターベルトとかも初めてで――」
「スカートが短いとメイド喫茶になってしまうし、マリアの脚、店の連中にも見せたくなかったからさ」
「!」
身体がびくっと跳ねた。
自分の耳を疑いながら先輩の顔を見ると、彼は笑わずに私を見つめて、それからふと優しげに笑う。
びしっと着こなした燕尾服と綺麗な笑顔に私の心臓が派手に跳ねた。
「そ、そんなに、綺麗な脚、じゃない、と……」
「綺麗だよ。……手の早い執事の振りして、メイドのマリアを口説きたいくらいだ。ほら、こうして」
後ろは三人掛けの柔らかなソファで、伸ばされた手から逃れようにも場所がなかった。
パニエが膨らませたスカートに手の平を柔らかく当て、先輩はエプロンを結った腰の紐をするっと撫でる。
肌には触れられていないのに腹の底がかっと熱くなって、私はたじろいだ。
そんな私を見つめながら明先輩は笑い、スカートの上に垂れている白いエプロンを手繰り寄せて、裾にちゅっと音を立ててキスする。
「!」
今度こそ身体がわななき、私は赤らむ顔を止められなかった。
近付いてきた先輩はホワイトブリム、それに肩口のフリルにも口付け、顔を寄せたまま目を細めて笑う。
素敵な笑顔に心臓の鼓動が早くなっていった。
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