ただの同僚、そう思っていたはずなのに…

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ただの同僚、そう思っていたはずなのに… (ページ 1)

初めて一人で繁華街に来た。

仕事でやりきれない事があった。

入りやすい居酒屋で飲んでいたが学生達のコンパだかなんだかでやけに騒々しい。

ひとしきり飲んで切り上げる。

ちょっと静かなとこで頭冷やすか…そう思って入った店。

薄暗く間接照明が心地いい。

何より静かで考えがまとまりそうだ。

お洒落な名前のカクテルを頼む。

アレはわたしのせいだったのか?

取引先からの確認の電話は上司が受けた。

わたしの机に「了解済○○会社より」とメモが上がっていた。

それなのに確定していなかった…

上司に確認の電話の事を聞くと記憶にないと言う。

「俺のせいにする気か?メモを見せろよ。取引先の誰からその電話があったのか折り返し確認しなかったお前の責任だろ?」

メモなんて捨ててしまった。

「誰からか」…それは確認していない。

でも了解済の電話があったのに…

事の流れよりも上司の刺すような一言一言に傷付いていた。

その言葉が頭の中で繰り返されて知らないうちに泣いていた。

「梨子~大丈夫?」

同僚の香澄からLINE。

「今日の話さ~絢也に話したらさ~あいつ今日休みじゃん?今から会いに行くって~上手くやってよね」

香澄は同僚の絢也がわたしに気があると誤解している。

香澄からのLINEを閉じると絢也からLINEがきていた。

「笹原課長にやられたんだって?位置情報よこせ」

話せば少しはスッキリするだろう。

位置情報を送った。

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