待ち焦がれた逢瀬で彼にひたすら求められ、苦しいほどの快感を与えられてなお渇望される (ページ 8)

尚輝の手が背中と頭を支え、抱き起こしてくれた。

向かい合って尚輝の上に座るような格好になる。

繋がったまま抱き起こされ、繋がる深さが更に深くなる。

その刺激に体が震えて、また呼吸が苦しくなる。

「ああっ…あっ…っ」

抱きしめてくれている腕に力が入るのが分かった。

強く抱きしめられ、ほっとする。

尚輝の肩にもたれて、目を閉じた。

少しずつ呼吸が落ち着いていく。

――――「尚輝っっ!!」

花菜の悲鳴に近い声にはっとした。

急に意識がクリアになる。

見下ろすと、花菜が震えて自分の名前を呼んでいた。

めちゃくちゃにしたいわけじゃない。

本当は優しく抱いてあげたい。

でも…この2ケ月、花菜に触れたくて、抱きたくて、どうにかなってしまいそうだった。

その花菜が今、目の前にいる。

感じてる声を聞くと、たまらなく興奮する。

もっと鳴かせたくなる。

花菜の中は気持ちよすぎて、もっともっと欲しくなってしまう。

「お願い…抱きしめてて…」

花菜の声は小さくて、苦しそうに震えていた

花菜を抱き起こす。

体に力が入らないのかぐったりしていた。

その瞬間、

「ああっ…あっ…っ」

花菜の声が耳元で響き、再び体が震えた。

コメント (0)

コメントを書く