待ち焦がれた逢瀬で彼にひたすら求められ、苦しいほどの快感を与えられてなお渇望される (ページ 3)

「ごめん。私、寝坊しちゃった。せっかく可愛いくしようと思ったのに。どうしよう。」

半分パニックになっている私を、尚輝は面白そうに眺め「花菜。今、夜中の3時。まだ朝じゃないよ」と笑った。

「え?何で3時??」

ますます訳がわからない。

尚輝が頭をポンポンと撫でた。

「花菜。花菜に会いたくて明日まで待てなかったんだ。最終の飛行機で帰って来たんだよ」

尚輝…。

その言葉がすごく嬉しくて、幸せで、尚輝に抱きついた。

「私もすごく会いたかった」

しばらく抱き合っていた。

尚輝の感触が体温が、体に広がり、心が満たされる。

顔をあげて見つめあった。

唇が触れそうな距離にドキドキする。

ゆっくりと、そっと、唇を重ねた。

安心感、ドキドキ、切なさ。

いろんな感情が混じって沸き上がる。

優しく繰り返されるキス。

徐々に尚輝の体が熱くなっていくのがわかった。

尚輝が私の唇を割り、舌を入れてきた。

舌を絡めとられ、頭がクラクラする。

徐々に激しくなるキスに、段々と息が苦しくなっていく。

うまく息継ぎができない。

「尚輝っ。苦し…」

やっとの思いで発した言葉も聞こえてないのか、やめてくれない。

………もう、息が。

「尚輝っっっ!!」

気づいたら、尚輝の体を突き飛ばしていた。

コメント (0)

コメントを書く