待ち焦がれた逢瀬で彼にひたすら求められ、苦しいほどの快感を与えられてなお渇望される (ページ 10)

「ダメ…。花菜逃げないで。もっと花菜をちょうだい」

尚輝も最後が近いのか段々と動きが速くなり、奥へ奥へ入ってきた。

「花菜…」

尚輝の吐息がもれる。

尚輝は私の体を強く引き寄せ、下から今までで一番深く貫いた。

これ以上近づけないほど密着し、尚輝が深く深く突き刺さる。

強い快感が体を突き抜け、体がガクガク震える。

尚輝は強く抱きしめてくれた。

しばらく私も尚輝も動けず、2人の呼吸だけが響いていた。

「花菜…大丈夫?」

尚輝が顔を覗きこみ、乱れて顔にかかった髪をそっとよけてくれた。

大丈夫って声に出したかったけど、声が出ない。

代わりに頷くと、尚輝の顔がほっとしたように和らいだ。

ゆっくりとベッドに寝かされ、尚輝が髪を優しく撫でてくれた。

すごく幸せな気持ちで満たされる。

尚輝の手の感触を感じながら、いつの間にか眠りに落ちていた。

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