再テスト後の教室で…一途でちょっぴり策士な彼からの告白 (ページ 6)
二人はつながったまま抱き合っていた。
「凛先生、可愛かったです。…いい匂い…」
くんくんと凛の首元を嗅ぐ郁也。
「もう…///汗かいたからダメだってば…」
「これから思う存分先生とこういう事出来るんですね。高校卒業したら先生、俺について来てくれますか?」
さっきのふわふわした表情とは違う、真剣な顔で凛の目を見る。
「…考えとく。」
「絶対連れていくから、覚悟しといてくださいね。てか、もう1回しません?」
「そんな真剣な話といて、そうなるんだね(笑)でも今日は終わりね。」
「…わかりました。じゃあもう少しだけこのままくっつかせてください」
窓の外はいつの間にか橙色に変わっていた。夏の始まりかけのまだ涼しい風が二人の汗を心地よく乾かしていくのだった。
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