再テスト後の教室で…一途でちょっぴり策士な彼からの告白 (ページ 2)

「何、言ってんの…。先生をからかったらダメだよー。」

笑顔を作って凛は言う。

「先生、作り笑顔下手すぎです。」

ふっ、と笑ってから郁也は凛に顔を近づける。お互いが相手の瞳の中に映る自分が見える位近い。

凛は自分の心を見透かしているような郁也の目に吸い込まれそうになる。

身動きが取れない。

気づけば郁也の顔がどんどん近づいて、唇と唇が触れた。

「ちょっ、なに…///どうしたの。ここ学校だし、ていうかなんでキスなんて…」

混乱する凛は困った顔で郁也に問う。

いつの間にか特別な感情を抱いていた教え子にいきなり好意ととれるような発言をされて、さらにキスをされ、平常心を保てるはずがなかった。

「凛先生、嘘ついてごめんなさい。さっき言った通り、先生と二人きりになりたくてわざとテスト間違えました。

簡単な内容だったから、誰も間違えないだろうって。俺だけ間違えたら先生と二人で再テスト受けれるって思って。

先生のこと好きなんです。先生さっき寂しそうな顔してたから、同じ気持ちなのかなーと思って早まっちゃいました。

ダメでした?」

突然の告白にびっくりする凛。

郁也はそんな凛をじっと見つめる。

「え、え、嘘…また冗談?」

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