憧れのミュージシャンと堪能する一夜限りの甘い関係 (ページ 2)

ドキドキしながらバスローブを纏って、ベッドの端に座っていると、シャワーを浴び終えたショウゴがボクサーパンツ一枚だけ履いて出てきた。

ミネラルウォーターを飲みながら傍に来ると、かちこちに緊張している私を見てくすりと笑う。

「折角のひととき。目いっぱい楽しまなきゃ、もったいないよ。お嬢さん」

それは、ライブ会場で彼が幾度か口にした煽り文句でもあった。

体温があがり、顔が朱に染まる。

ショウゴは唇を重ね、私の喉にミネラルウォーターを流し込んだ。

――なに、これ――

初めて口移しに何かを飲む、という経験をした私がちょっとしたパニックに陥っている間に、ショウゴは私をベッドに押し倒すと、邪魔と言わんばかりに一息にバスローブを脱がせる。

唇を重ねたまま、私の首筋や耳元を優しく指先で辿っていくと、「ん――っ」という喘ぎ声が唇の端から零れたのを確認してから、その手で私の乳房をもみしだきはじめた。

同時に、彼の舌は私の唇の中を這いまわる。

「ん――っ はぁ……っ」

飲み込めない唾液が、私の頬を伝ってベッドにおちていった。

ショウゴはそれをぺろりと舐めとると、鎖骨を舐め、耳を舐め、乳房を口に含んだ。

あの、ショウゴが私を愛撫している――なんて、信じられなくて瞳をあける。

視線が重なると、彼はふわりとその端正な顔に蕩けそうなほど甘い笑みを浮かべ私の唇を指で撫でた。

「気持ちいいコト、してくれる?」

こくりと頷くと、彼の耳に、胸元に唇と舌で愛撫した。

手が届かなかった人が、今目の前に居て、私の愛撫で吐息を漏らしてくれている。

それが嬉しくて、丹念に舌を這わせた。

ショウゴの指が、私の敏感な肉芽をつまんだ。

いつも、マイクを握りギターをかき鳴らす、あの指が。

こんなエロい動きをするなんて、考えたこともなかった。

コメント (0)

コメントを書く