あたしと彼、仲直りはいつだって、ラブラブえっち

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あたしと彼、仲直りはいつだって、ラブラブえっち (ページ 1)

弘平ってば、ほんとにずるい。

 あたしとケンカしそうになると、いつもこうやって、ごまかそうとする。

 背中からあたしをそっと抱きしめて、耳元で優しくささやくの。

「ごめん、菜々美。俺が悪かったよ」

 何が悪かったのか、あたしがなんで怒ってるのかも、ほんとは全然わかってないくせに。

 ただ、あたしをなだめようとして、こうするの。

 こういうシチュエーションに、あたしが弱いって、知ってるから。

 そっとあたしを抱きしめて、時々、髪や耳元にそっとキスする。一瞬だけ、触れるだけの優しいキス。

「菜々美」

 あたしが嫌がらないと、彼は少しずつ大胆になる。耳元からうなじへ、頬へとキスを移動させ、唇や吐息が触れている時間も長くなってくる。

 そして大きな手が、あたしの腕やウエストを優しく撫でた。

「だからぁ。そーゆー気分じゃないんだってば!」

 強めに言って、彼の手を振り払おうとしても。

「そんなの、淋しいじゃん。せっかくふたりで一緒にいるのにさ。菜々美と仲良くしてたいんだよ、俺」

 なんて、ちょっと甘えるみたいにささやかれると、それ以上はあたしも、なんにも言えなくなっちゃう。

 あたしが、そういう声に一番弱いって、知ってるんだ。

 彼の手の動きに応えて、やがて体の奥からなにかがじんわりと広がってくる。

 ぬくもりに包まれて落ち着く、安心する、と、愛されて気持ちいい、の中間くらいの感じ。

 それが次第に体の隅々にまで広がっていって、だんだんじれったくなってくる。

 そのうち、彼の手が上へ移動し、あたしの胸を包み込む。揉むでもなく、撫でるでもなく、そうっと包むだけ。でも彼の手の熱さは、服の生地を通してじんじん伝わってくる。

 やがて、あたしのほうが待ちきれなくなって、彼の腕の中でもぞもぞと身動きしてしまう。

 そうすると、弘平はちょっと意地悪く笑って、こう言うの。

「どうかした?」

 その低いささやき声も、笑い方も、好き。

 こうなるともう、あたしは彼の思うがまま。何も言えない。抵抗できない。

 精いっぱい恨めしそうな表情をするけれど、結局、自分から向きを変え、彼にキスをねだってしまう。

 最初は、ただ唇を重ねるだけのキス。

 あたしをなだめるように何度も繰り返されるうち、唇がじんと熱を帯びて、腫れぼったく感じられてくる。

「ん、んふ、んぅ……っ」

 鼻にかかったような小さな声がもれるころには、もう体の芯に火がついて、あたしは我慢できなくなってしまう。

 もどかしくて、体中がじりじりして、切なくて。

 彼の膝があたしの脚のあいだに割り込んでも、逆らわない。むしろ逆に、自分から脚を開いてしまう。

 スカートがウエストまでまくりあげられた。

 彼の手が触れたショーツは、もう恥ずかしいくらい湿ってる。

「あ、あ、ん……」

 かすれて甘ったれた声は、自分のものとも思えない。

 彼の指が薄いショーツの上からそこを撫でるのが、気持ちよくて、じれったくて。

 そんなんじゃ足りないの、もっとちゃんと、直接触っってって、思ってしまう。

「どうしたの?」

 耳元で彼がささやいた。

「どうしてほしいの?」

「やっ……。いや、そんな……」

 言えるはずないじゃない、そんなこと。

 そうしたら。

「わかってるよ」

 彼の指がするっとショーツの中へ忍び込んできた。

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