「意地悪されたくて、猫の飴を買ってるんでしょうが」年に一度、夏祭りにだけ手に入る欲しいもの (ページ 4)

「ひぁ…ぁ…」

一番、敏感な場所に舌が被さった。

「声を出すなら止めますよ」

両手で口を押さえて頷くと、舌がもう一度、動き始めた。

その瞬間に、花火の音がした。

花火は少しも見えないけれど、大きな音だけは聞こえる。

まるで、わたしのいやらしい音を隠すように。

それでも、ぴちゃぴちゃという卑猥な水音は、わたしの耳に届いた。

「んん…ふっ…」

くるくると円を描く舌の動きが、大きな快感を生む。

「くっ…ぁ、ぁ…」

舌だけでも快感を受け止めきれないのに、さらに利人さんの指が中に入ってきた。

真ん中らへんを中指がぐちゅぐちゅと掻き出すように刺激する。

「だめ…だめっ…そこ、擦っちゃ…」

吐息の多い声で、利人さんに訴えた。でも、利人さんはにやりと笑っただけ。

「どうして?ここ、千星さんの好きなところでしょう?」

指の動きも舌の動きも激しくなる一方で、わたしは仰け反った。

「んぁ…だめぇ…出ちゃう、出ちゃ、うぅ」

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