「意地悪されたくて、猫の飴を買ってるんでしょうが」年に一度、夏祭りにだけ手に入る欲しいもの (ページ 3)
「どうしたんですか?もぞもぞと脚を動かして」
無意識に太ももを擦り合わせていたわたしに、利人さんが意地悪な顔で聞く。
「もしかして、もう濡れちゃいましたか?」
「そんな、こと、ない…」
「なら、見せてください。見せられないなら、俺は屋台に戻ります」
そんな風に言われたら、どんなことも拒めない。
わたしは大人しく、変なオブジェに背中を預け、浴衣の裾を割って持ち上げた。
「あっ…」
夏の夜風と一緒に、熱い手のひらが内ももに触れた。
ゆっくりと、焦らすように中心へと上ってくる手のひらのせいで、呼吸が乱れてしまう。
「今時、浴衣の下に何もつけてないなんて」
わたしのお尻を撫でながら、利人さんが囁いた。
「そんなに、俺としたかったんですか?」
「はぃ…」
「千星さんは素直だから、断れねぇんだよな」
利人さんは苦笑しながら、わたしの浴衣の裾を帯に挟んだ。
完全に露出してしまった恥ずかしい場所に、利人さんの顔が近づく。
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