「…覚悟してね?」美容師の手によって美しくも淫らに花開く時 (ページ 2)
「わぁ、オシャレ…」
彼に連れられ、やってきた美容室。
白を基調とした明るい店内。
「今日は店休日だから、貸し切りだよ」
ヒロさんが手招きをしながら言った。
「よろしく…お願いします」
「こちらこそよろしく、えっと…」
「あ、遥です」
「遥ちゃん、ね」
椅子に座った私の背後から、ヒロさんが手を伸ばす。
「ひゃっ!?」
サイドの髪を掬う指が両耳を掠めた。
「遥ちゃん、くすぐったがり?」
「…はい」
「ははっ、可愛いなぁ」
ちゅっ
うなじに唇が当たる感触。
「ちょっ、ヒロさん!?」
「やっぱり可愛い、苛めたくなる」
…からかわれてる…
「可愛くなんか…本当に可愛かったらあいつだって…ん…」
今度はヒロさんの唇と私の唇が重なった。
「俺が遥ちゃんの可愛さを証明してあげる、そして、もっと可愛くしてあげるから」
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