グリーンツーリズム想定外ハプニング!大自然の中のえちえち農業体験!!
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グリーンツーリズム想定外ハプニング!大自然の中のえちえち農業体験!! (ページ 1)
「すごーい!全部ニンジン!」
見渡す限り一面のニンジンの緑の葉。
ここはとある山間部の高原野菜畑。
彩奈たち一行は農業体験や自然の中を民泊旅行する、いわゆる「グリーンツーリズム」で都会からやって来たのだった。
農業体験といえば、小学校時代の校外学習のじゃがいも堀り以来だから、とても新鮮だ。
農家さんのスタッフに教わりながら、シャベルのような専用の道具を使って丁寧にニンジンを収穫する。
「あ!かわいい~」
彩奈の掘り出したニンジンはきれいなヒトデ型。
「土が硬いと変形しちゃうことがあるんです。それにしてもここまで大きく整って育つのは珍しいなあ」
イケメンスタッフの直人が教えてくれる。
「形が変なのは捨てちゃうんですか?」
「いや、普通に出荷はできないけど、ちょっと安くして別ルートで売りますよ。形にこだわらないお客さんもいますから」
「ああ、よかった。捨てたらもったいないもんね」
「また、特殊な形のものがあったら、このボックスに入れてくださいね」
直人は変形ニンジンを目立つ赤い収穫ボックスにしまい作業に戻った。
収穫機も活躍し、たちまち収穫箱が積み上がる。
後でまとめてトラックで出荷場まで運ぶのだ。
収穫の作業自体は意外と簡単だが、かがんだ姿勢が腰にかなり負担だった。
ときどき休憩しながら、きれいな高原の空気を吸って、いい汗をかいて夕方前には作業終了。
近場の温泉でさっぱりし、まだ明るいうちから、農家さんの庭先でバーベキューの慰労会が始まった。
彩奈たちは会社の同僚の独身アラサー女子3人組。
農家さんのスタッフにも3人のイケメン男性。
慰労会とはいいながら合コンのようなノリだ。
聞けば彼らは季節バイトで来ている地元の大学生とのことだった。
本業の農家さんは明日も夜明け前から作業があるとのことで、早々に寝てしまった。
「自分で収穫した野菜っておいしいね」
「高原のニンジンって薬草みたいな臭みがなくて、甘みがあっておいしいんですよ」
彩奈に直人が答え、みんなで盛り上がる。
「男子たちは将来農家になるつもりなの?」
「いや、みんな就職です。農家って体力的に大変だし、野菜の相場も不安定だし…」
「農家だと結婚も難しそうだよねぇ。私も農家の嫁って、ちょっと考えちゃうわ…」
「あらぁ、私は農家って健康的だし、食べるものに困らなそうだし、ありだと思うわ」
「私は、理想の相手なら、職業が農家とかは気にしないわ」
わいわい楽しい時間だ。
お酒も入って自然にくだけた口調になり、エッチな話題も飛び出してきた。
「作業に慣れてないと結構腰を痛める人がいますけど、女性陣の皆さんは大丈夫ですか?」
「う~ん、確かにちょっと背中が痛いわ」
「僕らは疲労回復のツボを知ってるので教えてあげましょうか?」
「ふふふ、そうやって腰とかお尻をお触りするんでしょう?」
「ははは。リクエストがあれば、ツボを押したり、マッサージしてあげることもありますよ」
「じゃあ、マッサージお願いしちゃおうかな?」
「こないだも海外から来たおばあちゃんたちにマッサージしてあげて好評でしたよ」
「外国のおばあちゃんに、いやらしいことしたの?」
「いや~まさか!」
男女の会話が盛り上がってる中、彩奈はウトウト。
「ごめん、私、疲れてて超~眠くて…。先に休むわ」
部屋に戻るや爆睡。
朝、目が覚めると、案の定、腰の筋が硬く違和感がある。
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