二人だけの時間が流れる海の家―思い切って重ねた唇から始まる夏の記憶 (ページ 5)
「千星ちゃん、声はできるだけ我慢して」
「ぅん…でもぉ…」
気持ち良過ぎて余裕がない。
手で口を押さえるけれど、突かれる度に喘ぎが漏れた。
「は、ぁ…利人さんっ…好き…」
「俺も…ずっと、千星ちゃんのこと見てたよ」
「ほんと?…あっ、だめぇ…奥、突いちゃ…」
「好きだよ。千星ちゃん…本当に…」
褐色の利人さんの顔が切なげに歪む。
わたしで感じてくれてるんだと思ったら、内側がひくひくし始めた。
「千星ちゃんの中、すごく熱い」
「利人さんのだって…あつ…ぃ…ああっ」
熱の塊で内側を荒々しく突き上げられる。
遠くの波音をかき消すような、淫らな音が繋がっている場所から溢れた。
「ここも、ピンクですごく綺麗だよ」
「っあ…んん…そこ、気持ち、いいッ!」
利人さんの親指が淫核を擦る。
わたしは簡単にイってしまった。
「…危ない。出るとこだった」
腰を止めて、利人さんが深呼吸をする。
「ごめんなさい…わたし、イっちゃった…」
「千星ちゃんは何回でもイっていいんだよ」
柔らかく髪を撫でてくれる利人さんは、いつもの優しい利人さん。
「でも、俺もそろそろ限界かも」
「いいよ…利人さんも、いっぱい気持ち良くなって」
もっと、違う顔を見たい。
「また、そうやっておっさんを誘惑する」
「誘惑していいって…利人さんが…」
「知らないよ?俺、千星ちゃんが思ってるほど優しくないからね」
利人さんが徐々に分身を引き抜いていく。
そして、一気に押し込んだ。
ずんっと重い快感が、行き止まりのところで響く。
「ふぅ…うぁ、はあっ…」
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