苦手な体位で湧き上がるほどの快感を与える彼の想いが気付かせる素直な気持ち (ページ 3)

エエッ・・ど、どうしよう・・。

洗面所の鏡で、深呼吸し、自分の姿を見つめる。

鏡に映るその顔は、頬が紅潮し、目が潤んでいる。

もう一度深呼吸をして、口紅を引き直し、軽いウェーブのかかった髪にヘアコロンをひと吹き。

そして、意を決してエレベーターに向かうと、上のボタンをおす。

(・・だって、あんな風に言われたら・・試す、しかない、よね)

動機を抑え、自分に言い訳をするうちに、20階につき、エレベーターの扉が開いた。

扉の向こうには、亮太が立っていた。

「よかった・・来てくれて」

手首を掴まれ、ぐいっと引き寄せられ、そのまま強引にキスされる。

舌ごと絡め取られるような、激しいキス。

「ふ・・ぁんっ・・ちょ・・亮太・・待って」

全身がぞくり、と粟立つ。

押し返そうとするが、ピクリともしない。

「待てない」

「酔っ払い」

「俺、酔ってないよ。本気だから」

彼の指が、するりと胸元に滑り込む。

指先が軽くツンと尖った先を摘む。

「アッ・・ふ・・ッん・・やぁぁ・・こんなとこじゃ・・だめ・・」

身じろぎをし、再度亮太を押し戻そうとするが、手首を掴まれ、そのまま壁に押し付けられる。

もう一度唇が重なり、唾液と舌が入り込んできて、彼女の口内を蹂躙する。

キスだけで、ズン、と下半身が重くなる。

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