助けてくれた彼は痴漢?!通学電車でのドキドキ (ページ 3)

 ――ちゅ、ちゅう……ぴちゃっ

 私の耳たぶをはむはむと唇で弄びながら。

(やめて……! 違うの、私そんなんじゃ……!)

 息を吹きかけられるだけで腰にびくびくと刺激が走る。

 声を上げて助けを求めようかと思ったが……まがりなりにも彼は朝のピンチを救ってくれた人だ。

 せめてもの抵抗に、彼がこれ以上、私の恥ずかしい所に触れられないよう固く脚をとじる。

「お、抵抗するんだ。でも、甘いね」

「きゃっ!」

「おっぱいががらあき!」

 大きな掌で、服の上からわしづかみにされた、私の小さい胸……。

 ふにふにと感触を楽しむようにもみながら、服の上からかりかりと乳首をつつく。

「露出しすぎ……つーか布薄いな」

 彼の言うとおり、唯一持っていたギャルっぽいトップスは襟が大きくあいている。

 襟から服の中に侵入してきた手は、いとも簡単にブラをはずした。

「いやぁ……!」

 腕を組んで抵抗しようとしたけれど、今度は服の裾から侵入してきた。

(うぅ……『痴漢避けには露出が多めのギャル服がいい』なんて嘘じゃない!)

私の後悔をよそに、彼は乳首を見つけるときゅっときつくつまんだ。

「ん……っ!」

 ぴりっと電気の様な痛みが走る。

 ぐりぐりと力を入れられた後、今度は反対に指の腹でころころと転がしはじめた。

(うぅ……じれったいよぉ……!)

 やさしく、指先でくすぐられたかと思うと、爪でカリっと引っかかれる……。

 むず痒く、先端だけをつんつんといじめられるたび、私の乳首はまるでもっともっととねだるように固くなっていく。

「ミナは感度がいいなぁ」

「あん……もぉ、やめて……」

 

(どうにかして逃げなきゃ……これ以上されたら、本当に気持ちよくなっちゃう……)

 下腹部がじんっと潤んでいることは自分が一番よくわかっている。

 絶対に悟られるわけにはいかない。

 膝を擦り合わせた時、駅がホームに到着した。

(逃げなきゃ!)

 私はなんとか一歩を踏み出したけれど

「きゃっ!」

 彼がそれを許さなかった。私を後ろから抱きすくめると耳たぶにかじりつく。

「今度は逃がすかよ」

 低い声にくらりとする。

 恐怖心とは別の、期待のような感情が、胸の奥で芽生えていた。

  *

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