翻弄される度に経験値の差を感じて…白衣で繋がる独占欲 (ページ 6)

先生の動きも止まった。

女子生徒の声。

多分、うちのクラスの子だ。

「ショックー、剛先生いないんだ」

「鍵もかかってるみたい」

扉を開こうとする音に、いよいよ頭がパニックになる。

どうしよう、ばれたら、見つかったら

恐い、どうしよう、どうしよう。

心臓の鼓動が体中に響いて、剛さんにも聞こえちゃうんじゃないかってくらいに大きくなる。

すると、不意に大きな手が伸びて、頭を優しく撫でられて

離れた唇が「だいじょーぶ」って、微かな声を紡いだ。

私を安心させるには、その五文字だけで十分だった。

やがて、廊下の声が遠くなっていく。

思わず溜め息がこぼれた。

でも、まだ心臓の鼓動はおさまらない。

すると、先生が体を起こした。

「……なんでそんなところに入れてるんですか」

「美歩と学校でいつでもエッチできるように」

先生がスラックスのポケットからゴムを取り出した。

コメント (0)

コメントを書く