アイドルの彼を思うがあまり、言いたくないこともつい言ってしまい… (ページ 2)

「あんっ!」

無意識に彼の腕にしがみつく。

「だって!」

言いかけるが、左耳が熱を帯びて頭の中までかき回されているように感じる。

「もう感じてるの?」

恥ずかしくてぎゅっと閉じていた目を開ける。

今度は迷う間もなく唇が重なった。

同時に彼の脚が強引に私の膝を割って入ろうとする。

「んっ、あっ」

必死に脚を閉じる私。

右の太ももに硬くなった彼のモノがあたり、こすり付けてられている。

舌と舌を絡ませあう。

両腕も押さえつけられ、身動きがとれない。

「はぁ」

私の口から抜かれた彼の舌が、あごの下や首をチロチロと動くと、あまりの気持ちよさにため息が出た。

彼の両手は私の胸を包み込み、服の上からいやらしく撫で回している。

「ハルカしか見てないってわからせてあげるよ」

怒ったように彼が言う。

シャツのすそから大きな手がはい上がってくる。

直に胸を触られ、敏感になった先端は指先でつままれる。

お腹のもっと下の方が、熱をもち湿り気を帯びるのがわかった。

彼が右の乳首を口に含み、舌の上で転がし始めた。

「はあぁぁ、あぁ」

快感で腰から下が崩れ落ちそうになり、壁に体を預けながら立っているのが精一杯だ。

「辰巳っ、んっ…」

しゃぶられ過ぎて胸の先端がビリビリしている。

「ハルカだけだから。愛してるの」

最初の貪るようなキスではなく、今度は優しくねっとりとした口づけが繰り返される。

立ったまま、彼の指が私のショーツに滑りこんで蜜壺に触れた。

キスで口をふさがれながら、下も彼の指でふさがれたりくちゅくちゅと弄ばれたりしている。

彼の指の腹が、私の突起に円を描くように刺激を与える。

下半身に力が入らず、彼の背中に手をまわししがみついた。

彼は腰をこすりつけるのを止めたが苦しそうな切なそうな表情をしている。

「ハルカ…つながりたい」

彼は自分でズボンのチャックを外し、自身を解放した。

下着には既にシミができ、すごく大きくなっているのがわかる。

「壁に、手ついて」

私も下着を脱がされ、彼に背を向けて目の前の壁に両手をついた。

「愛してるよ、ハルカ」

猛ったモノが私の奥に入ってくる。私も卑猥に腰を突きだして誘導する。

「んんんっ、あぁ」

中まで入ると今度はゆっくりと前後に腰を振り始めた。

お互いの肌がぶつかる音がだんだんと早くなっていく。

「気持ちいぃよぉ!辰巳…っ」

両方の胸は彼の手に包み込まれ背中にも彼の汗と体温を感じる。

膝がガクガクしてもう達しそうだ。

「んっ、あぁぁぁぁぁ」

ビクッ、と爪先と首ををそらし、自分の内側が彼を締め付ける。

肩越しに辰巳も「つっっ、はぁぁぁ」と深く息をついた。

二人が呼吸する音だけがこだましている。

辰巳は私を抱き締めたまま言った。

「あの記事、俺もみたけど。去年の夏ごろ共通の知り合いがいて飲んだだけだから。そのあとは一回もプライベートで会ってないし、連絡先も知らない。ハルカはなんも心配しなくていい。俺はいつだってお前に会いたいし、お前以外なんて、考えられないから」

彼を強く抱き締めながら私も言う。

「ごめんなさい。辰巳が、大好きなの。私も、辰巳を愛してる」

-FIN-

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