ドSな旦那にバイブを仕込まれ指示されたのは、初恋の人が働く店での“キケンなおつかい”だった。

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ドSな旦那にバイブを仕込まれ指示されたのは、初恋の人が働く店での“キケンなおつかい”だった。 (ページ 1)

いつもの道のりが遠く感じるのは、周りを気にしながら歩いているからかもしれない。

私は額にうっすらと浮かぶ汗を拭いながら、目的の場所へと向かっていく。

旦那の異様な性癖に気付いたのは、結婚してからだった。初めのうちはセックス中に目隠しをしたり、手を軽く縛ったりするぐらいの軽いプレイで済んでいたけれど。

回数を重ねるごとに、旦那からの要求はエスカレートしていった。

もう、普通のセックスじゃ満足出来ないらしい。

そして、今日……私はアソコに小さなバイブを入れられ、指定された近所のコンビニでコンドームを買ってくるように命令された。

スマホのGPS機能で私の動きは常に監視されているから、立ち止まることさえできない。

けれど、それ以上に私を悩ませていることがある。

それは……指定されたコンビニの店長が、私の初恋の高橋くんだということだ。

旦那はそれを知ったうえで、私にバイブを仕込んでゴムを買いに行かせている。

「……はぁっ……」

道路を挟んでコンビニを前にし、ひと呼吸つく。ガラス越しにチラリと高橋くんの後ろ姿が見えた。バイブの音が漏れないようにと無意識にギュッと太ももを締める。

信号が変わり、私は横断歩道を渡った。

コンビニの入店チャイムが鳴り、店員さんたちが「いらっしゃいませー」と迎えてくれる。先ほどまでいたレジにいた高橋くんの姿が見えない。私はホッとして、早く買い物を済ませようと目当ての棚へ一直線に向かう。

すると――

「あっ、香奈ちゃん。いらっしゃい」

棚の前には、高橋くんがいつもの優しい笑顔で立っていた。

「あ……こ、こんにちは」

「いつもありがとねー。同級生の中でも香奈ちゃんが一番の常連さんだよ」

ありがとう、と高橋くんはもう一度言った。

私はその言葉に首を横に振りつつ、すぐ目の前にあるコンドームをどうやって取ろうかと考えていた。

その矢先、突然アソコのバイブの強さが変わった。

「んっ……」

同じ場所にしばらく留まっていたからだろうか。

でも、よりによって高橋くんが目の前にいるときに強くなるなんて……

「どうしたの? 何か顔色悪いよ」

「えっ……そ、そうかな?」

「うん。それに、汗がすごいし……」

と、高橋くんは私の顔にそっと手を伸ばした。指先が頬に触れ、思わずビクンッと身体が震える。

「ご、ごめん!」

「ううん、違うの……違うの……」

うわ言のように呟きながら、アソコの刺激に悶えてよろけてしまう。

そんな私を見た高橋くんは「大丈夫!?」と驚いて身体を支えてくれた。

「香奈ちゃん、ちょっとバックヤードで休んでいきなよ」

「私、早く帰らないといけないから……」

絞り出すような声で伝えたものの、慌てている高橋くんには聞こえていないらしい。

彼は私の身体を抱きかかえるようにして店の奥へと連れていった。

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