居酒屋のカウンター。彼氏に振られ意気消沈した私が一人飲んでいるとふいに名前を呼ぶ声がして…

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居酒屋のカウンター。彼氏に振られ意気消沈した私が一人飲んでいるとふいに名前を呼ぶ声がして… (ページ 1)

「美月、俺たち別れよ」

それは、付き合っている彼氏からの突然の別れを告げる言葉だった。

「え…?なんで…」

「俺、お前とヤっててもつまんないんだよね。俺ら相性悪いんだよ、きっと」

確かに、彼とのセックスには物足りなさがあった。それでも、彼の事が好きだったから、それで別れようとは思わなかった。

なのに…

「じゃーな」

そう言ってあっさり帰っていく彼の背中を、私はただ見送ることしかできなかった。

その夜。

私は少しでも気分を紛らわせる為に、一人で居酒屋へ飲みに来ていた。

カウンターに座り、お酒を注文する。

「はぁぁ…」

深いため息を吐いた、その時。

「…もしかして、美月?」

ふいに横から名前を呼ぶ声が聞こえた。

「え…?蓮!?」

そこに居たのは、高校時代の仲の良い友人の蓮だった。

「やっぱり美月か!久しぶりだなー!なに、独り酒?」

屈託のない笑顔に思わず私の顔も緩む。

「そーそー、実は今日彼氏に振られちゃってさぁー。飲まずには居られないと思って」

私はふふっと笑ってみせた。

「そうなんかー。俺も丁度一人で飲みに来たとこだし、話くらい聞いてやるよ」

そう言って蓮は私の隣の席に腰を降ろした。

そして私は、お酒を飲みながら蓮に、別れた経緯について話していった。

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