クールな後輩を乱したくて仕掛けた大人の駆け引きに翻弄されるのは― (ページ 6)
成宮はその唇でかりっと私の乳頭を噛んだ。
既に達している身体は、そんな刺激にも甘い疼きが走る。
私の喘ぎ声を、楽しそうな顔で聞きながら、成宮はそこかしこに舌や指先で刺激を与えてきた。
そうして今度は私を丸裸にして、恥ずかしいくらいに足を開かせその間に顔を埋めて、クリトリスを舐めまわす。
「やぁ、あん……ふああん、だめ……っ」
達する寸前に動きを止め、私が落ち着くとまた刺激してくる。
何度も、何度もそうやって煽られて、私は体中が溶けそうだった。
「あーあ、シーツがびちゃびちゃですよ」
意地悪。
ひどい。
こうやって泣かせたかったのは私の方なのに。
力で全然かなわない。
それに、もうだめだ。
どうしても、今すぐこの熱を宥めてほしい。
「イかせて……。お願い」
成宮はその冷たい目でまた私を覗きこむ。
「こんなに淫乱だなんて、知りませんでした」
「――成宮にしか言わないよ」
冷たい口調で問われても、熱くなった身体では甘い声しか出てこない。
「成宮しか誘わないし、こんな風に身体を重ねたくなったりしない」
私の掠れた声は、彼の耳にどう届いているだろうか。
甘いキスが降ってきた。
「どうして、俺のことは誘うんですか?」
「いつもと違う、成宮がみたくて。もっと、熱く乱れている成宮が見たいの……」
彼はふわりと笑った。
びっくりするくらい甘く色気のある笑顔に胸の奥がきゅんとする。
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