憂鬱な雨は憂鬱そうな私に気だるげな雰囲気を持つオトコを与えてくれる

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憂鬱な雨は憂鬱そうな私に気だるげな雰囲気を持つオトコを与えてくれる (ページ 1)

雨の日は嫌い。

髪はひろがるし、お気に入りの靴も履けないし。

午後はDVDでもみようかな。

ぱたぱたと家事を済ませ、ぼんやりソファに座る。

玄関のチャイムが鳴った。

「雨だからね、あなたを抱きに来たんだよ」

ぱたぱたとコートの水を払う彼を見つめた。

「雨の日、あなたいつも、不機嫌でしょう?」

さっきのメールではそんなこと、匂わせもしなかったのに?

それだけで、満たされた気分になってしまうから、ずるい。

舌を出す。

吸われる。

吸う。

吸われる。

吸う。

私たちのいつもの、キス。

彼は私を抱きかかえる。

「ほんとにさ、時間、ないんだよ」

剥がすように服を脱がせ合い、ベッドに飛び込む。

彼の指は、すぐに私のからだの確認を済ませ、秘部へと入ってゆく。

「今日、なかの液が濃いよ、ねとねとだ」

「・・・だって、しばらく会えなかったじゃん」

「ダンナに抱いてもらえば?」

「・・・やだ」

「ふうん」

彼はいじわるな顔で笑う。

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