失恋の後に訪れた快楽の嵐。夜の海でのカーセックスで、彼の嫉妬心が私の身体を激しく責め立てる。
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失恋の後に訪れた快楽の嵐。夜の海でのカーセックスで、彼の嫉妬心が私の身体を激しく責め立てる。 (ページ 1)
ああそっか、心と身体は繋がっているんだ。
痛い、苦しいよ…。
涙がとまらない。
声も抑えられない。
でも、気にすることなんてない。
この部屋にいるのはもう、自分ひとりなのだから。
1年と7カ月…一緒に住むようになってからは、将来のことを本気で考えていた。
でも、たった一日の過ちで、その関係は終わってしまった。
私が出張の間、彼は私の知らない女を部屋に連れ込んでいた。
私は彼の言葉を待っていたのに。
彼はただ、私の大切な人生の時間を奪っていっただけ。
それ気が付いたとき、胸にずっしりと何かがのしかかってくるような感覚に襲われた。
それでも仕事は続けなきゃいけない。
ボロボロの心のまま気力を振り絞って働いて、ほんの少しだけ気持ちが上向いたとき、私は自分磨きにと、ジムに通い始めた。
そこで出会ったのが、瑛斗…私の今の彼氏だ。
ランニングマシーンに置き忘れたタオルを、彼が拾ってくれたのがきっかけだった。
お互い、ジムに行く時間帯が似通っていたので、その後も顔を合わせることが度々あった。
最初は休憩スペースで短い会話をしていた。
内容はごくありふれた話題だったけど、瑛斗は冗談が独特で、会話が楽しい。
次第に、身体を動かすよりも、彼とのおしゃべりが長くなっていった。
そしてある日、彼はジムの後、食事に誘ってくれた。
シャワールームで、ドキドキしながら念入りにシャワーを浴びていたことを覚えている。
食事が終わって、彼の車で私のアパートの前まで送ってもらったとき。
「ね、せっかくだからお茶飲んでいってよ」
私は思い切って、瑛斗を自分の部屋に案内した。
今なら、思いを伝えられると思ったから。
ふたりでミントティーを飲みながら、お互い飽きることなくおしゃべりを続けて。
ふと、職場の人間関係にまつわることから話が広がって、恋愛の話になったとき。
私はついに、元カレの話を瑛斗に打ち明けた。
話している途中で辛い記憶がよみがえってきて、涙がボロボロ溢れてきた。
すると彼は、私をそっと抱きしめて、私が落ち着くまで何も言わずに背中や、頭を撫でてくれた。
嗚咽がおさまったところで私はゆっくりと顔を上げ、彼を見つめて
「ひどい顔してるでしょ。ごめんね瑛斗さん、いきなり…」
そう言いかけて、彼に唇を塞がれた。
その日、私たちは恋人になった。
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