空き部屋でギラつく雄になった先輩に貪られる余裕のないオトナの情事 (ページ 3)
熱が、私を押し分けて入ってくる。
侵食される、この感覚は、きっと男の人にはわからない。
全身が火照っているのに、その身体のどこよりも熱い、先輩の一部を、私が飲み込んでる。
根元まで収まった時、私と先輩は、同時に熱い息を吐いた。
「探す余裕ないから…いいとこ言えよ、自分で」
壁に私を押しつけるようにして、ぐいぐいと突き込んでくる。
私は片方の爪先だけで、壁と先輩に挟まれて、なんとか立っていた。
先輩は確かに余裕なさそうに、私の首に歯を立てて、せっぱ詰まった息を吐く。
私も先輩の浴衣に噛みついて、声を殺した。
「言え、って」
なんでか先輩は、そこにこだわる。
こっちだって、言う余裕なんてないのに。
「あっ、あっ、あ…っ」
「どこ」
「あ、あぁっ、…は」
奥、となんとか伝えると、先輩がなんの前振りもなく、私を両脚とも抱え上げた。
いきなりだったので、ずり落ちそうになって、慌ててしがみつく。
「あ、ああぁっ!」
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