イッたばかりを指や舌でさらに責められ涙が溢れて―セフレ失格の2人

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イッたばかりを指や舌でさらに責められ涙が溢れて―セフレ失格の2人 (ページ 1)

ホットワインがグラスの中で揺れている。

どうすれば独りの夜を乗り越えられるか、もう私は知ってしまった。

でもどうにも埋められないものがあって、頼を呼んでしまう。

「一人でなんとかできるくらい大人になったんじゃなかったの?」

仕事帰りでめんどくさいとか、外寒いんだけどとか電話口でぼやいていた頼は、それでもお酒を持って家に来てくれた。

「ごめんね、寒かったよね」

「凍死するかと思った」

荷物を置くなり、強く抱き寄せられる。

「なのになんでお前の方が死にそうな顔してんの?」

「えっ、私そんなにひどい顔してる?」

頼はぶっきらぼうに私の頭を撫でながら、うん、と言った。

「美香、泣きそうな顔してる」

ほとんど抱きかかえられるようにして、ベッドに移動する。

ワンルームマンションの良いところは、ぜんぶひとつの部屋にあることだと思う。

ワインを置いたミニテーブルも、一緒にいたいベッドも。

ベッドになだれこんで、頼が乱暴に唇を重ねてきた。

ふわふわのルームウェアの上から胸をさすられる。

「ちっぱい」

「うるさいー」

たしかに胸はそんなに大きくないけど、こんな気分の時にからかわれるとどうしていいかわからない。

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