お屋敷のキッチンで料理長と二人きりになっていた私を見つけたご主人様。その表情は不機嫌の極みで… (ページ 2)
海斗様の部屋に入るなり、私は壁と海斗様とに挟まれ、動けなくなっていた。
「あの…。海斗様…?」
戸惑いながら上を向いた途端、強引に唇を蓋がれた。
「んっ!…ふっ、んんっ」
激しいキスに息苦しくなり、顔を背けると、耳を唇が伝う。
「ひゃっ…ぁ、んっ、海斗様?どうしたんですか?それに、どうしてキッチンに…」
息を乱しながら尋ねると、不機嫌そうに海斗様が私を見下ろした。
「仕事が早く終わったから、さくらを探していたら、キッチンにいると聞いた。コックと何をしていた?」
尋ねながらも、海斗様の唇が移動していく。
首筋を舐められ、体がびくりと跳ねた。
「んっ…海斗様、待ってください。これを…」
手にしていた綺麗にラッピングされたそれを海斗様に手渡した。
「なんだ?これ」
怪訝そうな顔をして、ラッピングを解き、中を見た海斗様は目を丸くした。
「お前、これ…」
「海斗様、最近お仕事忙しそうだったので、私にも何か出来ないかなと思って…。こんなことくらいしか思いつかなかったんです」
恐る恐る海斗様を見上げると、その目は嬉しそうに細められていた。
「ありがとな」
ちゅっ、と私の額にキスを落としてから、チョコレートケーキに口をつけた。
「…ん、美味い」
「本当ですか!ありがとうございます!」
嬉しくて海斗様にお礼を告げると、
「お前も食うか?」
「え?、んっ…んんっ」
再び唇を蓋がれた。
口の中にほろ苦くも甘い味わいが広がる。
「美味いか?」
「…お、美味しい、です」
余裕たっぷりに微笑む海斗様にどきどきしながら答えると、
「俺にも、もっと食わせろ」
そう言って私の手を引き、ベッドに押し倒した。
「海斗様…?」
海斗様は手際よく私のメイド服を脱がしていった。
突然の事で恥ずかしくて、下着姿になってしまった体を手で隠そうとすると、その手を掴まれ、頭の上で一纏めにされた。
「隠すな」
「な、なんでっ…」
「俺以外の男と2人で親しそうにしていた罰だ」
そう言いながらもう片方の手でブラジャーを外し、胸が空気に晒される。
海斗様にみられている…それだけで体が熱を持つのが分かった。
「やっ…んっ、ん、あぁっ」
左胸を包み込むように揉まれ、思わず声が漏れる。
しかし、肝心な所には触れて貰えない。
突起の周りを指がくるくると伝う。
「ぁ…んっ、なんで…」
触って貰えないことがもどかしくて、潤んだ瞳で海斗様を見上げた。
「どうした?触って欲しいのか?」
にやりと笑う海斗様に羞恥心を煽られる。
「ち、ちが…」
否定の言葉を述べようとしたその時、海斗様の指が私の胸の突起をピンと弾いた。
「ひゃあっ」
「ここは触ってないのに、期待して勃ってたもんな」
親指と人差し指で挟まれ、捏ね回される。
触っていない方の突起を海斗様の舌が突いた。
「あぁっ、んっ…んぁ」
「随分と気持ち良さそうだな。お仕置きなのに」
恥ずかしくて顔を背けると、海斗様の手が下に移動していき、下着の上から足の間を撫で上げた。
「ひゃっ」
「…へぇ、もうこんなとろけてる」
にやりと笑いながら慣れた手つきで下着を脱がされた。
「やっ、やだっ」
全身が熱を持ち、身じろぎして抵抗しようとすると、海斗様はネクタイを外し、片手で一纏めにしていた私の両手首を縛り、私の両足を左右に大きく開いた。
「やぁっ」
足を閉じようとしても左右の膝に添えられた手に阻まれた。
「…さくら」
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