怖くて素敵な上司が仮面を脱いだら。涼しい顔した悪魔とトイレの個室で秘密のオフィスラブ (ページ 9)

最中、

外から途切れに途切れに聞こえてくる会話に意識がいった。

「…今日の神崎さんって素敵だったよね。あの堂々とした口ぶり、出来る上司って感じ。普段はちょっと怖いけど」

「あんた狙ってんの?彼狙ってる女子社員多いよ。それに…付き合ってる人いるって噂」

「うそ、だれ?」

「噂だよ。誰かわからないけど…」

その女の子たちの会話は今の私の耳にはちゃんと届かなかった。

なぜならー

「…口封じ」

彼がそうやって私の唇を塞ぐから。

クチュクチュ…

その怖くて素敵な上司が仮面を脱ぐと、こんなふしだらな事だって涼しい顔してやっちゃう悪魔。

それは、

私しか知らないー。

-FIN-

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