花屋で働く年下の彼がマーガレットの花束に込めた想い (ページ 8)

「すみません…勢いのまま、こんな…」

しゅんとしたカイ君はただ可愛くて、私は大丈夫だよと頭を撫でてしまう。

「マーガレットの花言葉は他にもあるんですよ」

くすぐったそうに目を細めて、カイ君が言った。

「え、知らない。なに?」

「誠実、です」

カイ君が少し荒れた指で私の頬に触れる。

「俺の気持ちもマーガレットの花束に込めました」

「ありがとう…」

重ねた手のひらはマーガレットの花みたいだった。

-FIN-

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