「…何が不感症だよ」女友達から紹介された怪しげな男に何度もイキ狂わされる (ページ 3)

「えーっと、恭子ちゃんはどれかな?」

私の背後から低い男の人の声が聞こえてきて、咄嗟に振り向いた。

そこに立っていたのは至って普通の男の人。

普通、とか言うと失礼かもしれないけれど、黒髪短髪、好みによってはカッコイイって言われるだろうし、好みじゃなければスルーされそうな…

決してモテない訳じゃない…そんな男の人。

実際、友達は二手に別れていて、ヒソヒソとこちらそっちのけで盛り上がっている。

「あ、は、い…私、恭子…」

何故か片言になってしまって。

くくっと喉で笑われた。

「電話である程度悩みは聞いたけど、どう?俺は?実際会ってみて…ほら、好みとかもあるだろうし…身体預けてみる?」

さらっとそんなことを言われて、急に恥ずかしくなって固まってしまう。

「あ、や、え…その…」

「橘さんでしたっけ?報酬いらないってのは本当なんですか?」

一人が横から口を出す。

「うん、俺、女の子が一人でも多くセックス好きになってくれたら嬉しいなって言うただの変態の物好きだから」

屈託のない笑顔で笑う。

それがまた一段と怪しさを醸し出している。

若干引いている私を横目に、友達が口々に言い出した。

「恭子、良いじゃん」

「実際挿入とかはなくて良いって言ってるんだし、ある意味冒険しておいでよ」

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