声を聞くだけでカラダが反応するから…イメージで繋がるテレフォンセックス (ページ 3)
『恵、聞いてる?』
その言葉にハッとした。
無意識のうちに、両脚を擦り合わせていた。
「は、はい?」と答える声が裏返る。
『ボーっとしてるみたいだけど、何かあった?』
「いえ、大丈夫です…」
『昨日無理させちゃったかな、と思って。体がどこか変だなって思ったら、すぐに教えてね』
「……」
『俺もさ、いつもいつも、余裕がないって自覚はあるんだ。でも、恵がすごく可愛いから。我慢できなくて』
ねえ、昌也さん…こういうのも、体が変って、いうのかな。
あなたを身近に感じるだけで、あなたとしたエッチなことを思い出して、変な気分になっちゃう。
こんな自分なんて、知らなかった。
あなたの恋人になるまでは。
『おーい、恵?』
「…昌也さん」
『やっと喋ってくれた』
「あのね……体が、その…変かもしれない」
『どこか具合悪い?』
「そうじゃなくて……我慢、できない」
心臓の鼓動が、熱が、体中に伝わる。
「体が……熱くなって…へ、変なこと…考えちゃう」
少しの沈黙の後、昌也さんが『恵』って呼ぶ声。
たったそれだけの時間が、とても長く感じた。
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