お酒を飲むとキス魔な彼女は痴女だった!?彼氏は淫らに襲われちゃう!
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お酒を飲むとキス魔な彼女は痴女だった!?彼氏は淫らに襲われちゃう! (ページ 1)
「真美、今日の飲み会どうする?」
久しぶりの飲み会で、俺は飲む気満々だ。
1年前にバイト先で出会い、半年前から付き合っている真美はどうするのか気になって尋ねた。
「運転係でいいんだったら参加するよ」
「またかよ。ま、ありがたいけど」
真美が酒を飲んでいるところを見たことがない。
飲める年齢だというのに。
と言っても成人してまだ1年くらいしか経っていないんだから、苦手っていうのもあるのかもしれない。
「1回くらい飲んでみたら?運転、俺がやってもいいんだぜ」
代行は金がかかるから、できれば避けたい。
たまには俺が運転役をやらなければと思ったし。
しかし真美は渋面を顔いっぱいに出して言った。
「やめとくよ。気持ちは嬉しいけど」
「なんで?酔っぱらったらどうなるか見てみたいな」
すると真美は何も言わずに俯いた。
「何か事情でもあるのか?言ってみろよ。気になるから」
と俺が言うと、真美は少し考えてから口を開いた。
「…………前のバイト先の飲み会で、キス魔になったんです」
「……は?」
キス魔?
「あのとき……飲み会に参加するのが人生初で、人前でお酒を飲むのも初めてで、飲んで酔ったら、何故か女性のみにキスしまくったんです」
そのときのことを思い出しているのか、真っ青な顔でそう言った。
まさにこれこそ黒歴史、と言っても過言ではない出来事だ。
そのときのことがよっぽど堪えたのか、真美は頭を抱えて言葉を続けた。
「どうしてそうなったのか自分でもよくわからなくて、でも記憶には残っていて、居たたまれなくなってそこのバイトやめてここに来たんです。1人で飲むときは何ともないのに……」
なぜか敬語になっているし。
「そんな理由があったのか。んじゃ、今日は運転係、お願いするよ」
「うん」
「そんでさ、今度2人で飲もうぜ」
「は?」
「キス魔って見たことないから興味あるんだよ。作り話かと思ってた。だから実際にどうなるのか見てみたい」
「からかってるでしょ」
「からかってない。それに俺とだったらキスしたっていいじゃん。恋人なんだからさ。どんなものか見たいんだよ。ダメ?」
「……タカとだったら、いいけど」
「よし。じゃあ次の休みの前の日の、夜にしよう」
と言うわけでその日になり、俺は酒を用意した。
ビールはもちろん、チューハイ、ワイン、それからつまみやお菓子もだ。
バイトが終わって帰宅して、風呂に入って居間に行くと、ちょっと不安げな真美がいた。
「よし。飲もうぜ」
2人だけの飲み会の開始だ。
緊張している真美はテーブルの上に置いているチューハイの缶を開けて飲みはじめた。
俺はビールを飲む。
「飲んだことはあるんだろ?」
「1人では飲むけど。ビールはさすがに苦いから無理」
飲み慣れていないせいか、350mlを飲み干しただけで顔が真っ赤になった。
酔った姿を見るのは初めてで、新鮮だ。
ん~、と言いながら、俺にもたれかかってきた。
眠りそうだな。
キス魔と言っても毎回なるわけではないのかもしれない。
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