処女のエロ漫画家だけど、まさか担当とエッチするなんて思わなかった

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処女のエロ漫画家だけど、まさか担当とエッチするなんて思わなかった (ページ 1)

「つばさ先生今月もぶっちぎりで人気ですよ!」

「ああ、そうですか…」

ガヤガヤとにぎわう居酒屋で、ビールを片手に担当さんが嬉しそうに報告するが、私はあんまり嬉しくない。

私は、自分で言うのもなんだが、かなり売れている漫画家だ。

「別に売り上げはどうでもいいんですけど、本当に、ほんっとうに、担当変わってしまうんですか?」

「私も残念なんですけど、旦那が国に帰るっていうんで」

今まで私を担当してきた彼女の旦那さんは外国人で、一緒に向こうで永住するらしい。

つまりは退社するわけで、当然、担当も変わる。

「退社なんて…考え直してくださいよ…」

「つばさ先生には悪いですけど、私、旦那のこと愛してるんで…」

私はある秘密を抱えている。

私が描いている漫画はいわゆるエロ漫画というのものだが、それを描いている私自身は実は処女であるという秘密だ。

男に興味がないわけでも、女が好きなわけでもない。

ただ、気が付いたら処女のままなぜか男性向けエロ漫画を描いている。

エロ漫画自体恥ずかしいと言われれば恥ずかしいが、それよりも、女で、しかも処女のくせにと言われるのが何より恥ずかしい。

この担当さんは、私がデビューしてからずっと二人三脚で支えてくれた人だ。

秘密を守ってくれる安心できる人だったのに…。

「でも、つばさ先生!次の担当さんは口が堅くてしっかりした方なので大丈夫ですよ!」

「ふ~ん…で、その新しい担当の…大木さん?いつ来るんですか?」

今日は彼女とのお別れと、新しい担当さんとの顔合わせのための飲み会だ。

なのに、もう一人の主役が来ない。

どんな女性なんだろう、私が処女ってことバカにしない人だといいな…。

「大木さんちょっと残業するって言ってたんですけど…あ、来ました!」

彼女の声に入り口を見れば、カッチリとスーツを着た黒髪のサラリーマンがいた。

え?

男?

え??

手を振る彼女を見つけると、男は迷いなくこっちの机に向かって、そして、座った。

ということはやっぱりこの人が大木さんなんだ…。

「初めまして、僕が新しく担当させていただく大木です」

「はじめまして…」

なんで、なんで男の人なのよ!!

色々と叫びたい気持ちを、アルコールと一緒に飲み込んだ。

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