寡黙で人を寄せ付けない雰囲気のカメラマン―気が付けば彼の真っ直ぐな瞳に見つめられ… (ページ 3)
華恋の胸中に、なんだか嫉妬にもにた感情が込み上げ、つい執拗に彼の唾液を求め、舌を絡めてしまう。
「華恋・・ストップ。・・これ以上は、俺が止まれなくなる・・」
海堂が、苦笑を浮かべ
「・・ごめんな、キスなんかして」
といい、ゆっくり彼女から離れる。
そしてそのまま、荷物の方へ歩いて行き、機材の入ったバッグをとろうと、手を伸ばす。
「・・やだ・・」
小さく華恋が呟く。
「・・え?」
海堂が、足を止め彼女を見つめる。
「行っちゃ・・いや・・」
華恋が立ち上がると、腰の周りにあったワンピースがすとん、と足元に落ち、はだけたキャミソールの隙間から、その白いハリのある膨らみが誘うように覗く。
・・いかないで
「華恋」
私を・・抱い・・て・・よ
俯きながら、消えそうな声で華恋が呟く。
「・・俺、独占欲強いよ?・・いいの?」
海堂がそういいながら、ゆっくりと、戻ってきて、ぴたり、と華恋の前で止まり、彼女の頬に手を当てる。
こくり、と華恋が頷く。
「本当に・・?」
確認するように、海堂が念を押す。
再度、華恋がこくり、と頷き、海堂を潤んだ瞳でじっと見つめる。
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