彼が興奮しているのはライブ終わりのせい?久しぶりのイチャラブSEX
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彼が興奮しているのはライブ終わりのせい?久しぶりのイチャラブSEX (ページ 1)
薄暗いフロアが爆音と観客のとるリズムで揺れる。
赤や紫がチカチカ光る照明の中、久し振りに見る彼が楽しそうに笑う。
ダイブもあり得る危ないライブなので、一番後ろの冷たいコンクリートの壁に背中をつけて彼を見ていた。
汗で雫を作った前髪と、速弾きする手付きを見ていると何だか遼平に抱かれてる時を思い出して脚をすり合わせる。
私に気付いた遼平が、にっと口元を上げて笑う。
2ヶ月前、アパレル系の会社に勤めている私に新店舗開店ヘルプの命令がおりた。
しかも、そこは沖縄で2ヶ月間の任期。
当初は帰ろう、帰りたいと思っていたけれど、いろんなトラブルが重なり結局2ヶ月間一度も彼と会うことができなかった。
遼平はというと、始めはむくれていたけど、バンドも忙しく「仕方ねーなー」としぶしぶ納得してくれていた。
ライブが終わり、顔見知りのスタッフさんに控室に通してもらった。
「あきちゃん、久し振りー!遼平なら今シャワー浴びてるよー。ここどうぞー。」
「お久しぶりです。これ、差し入れです。よかったら皆さんでどうぞ。」
テンションがいつもの数倍高いバンドメンバーにビールの入った袋を差し出す。
「あきちゃんさー、明日休み?」
ボーカルの人がビールを空けながら横に腰を下ろす。
「はい。2ヶ月間頑張ったので!長期休暇頂きました」
「そっか。…頑張ってね」
なぜか目元に「哀れみ」のようなものが見え隠れしたのを不思議に思った。
「あーきーっ!」
後ろから石鹸の香りをまとった遼平が抱きしめる。
シャワーから上がって殆ど拭かずにやってきたのか所々濡れている。
けれど、2ヶ月ぶりの彼の匂いに心から安心した。
「ただいま。」
「なげーよ。少しは帰って来いっつーの。あれ、なんか焼けた?」
「うん、最終日に折角だから海に入ろーって皆で盛り上がって。日焼け止め塗ったんだけど、結構焼けちゃった。」
遼平はぱちくりと目を見開いたあと、
「なぁ、俺もう帰っていい?打ち上げ勝手にやっといて」
と言いながら、急いで帰り支度をするので、いいよ、早く帰れ。とみんなにニヤニヤされながら追い出された。
帰り道、指を絡ませて歩く。
いつもなら色々喋ってくれるのに、なぜか黙ったままの遼平をチラッと見る。
私の視線に気付いた遼平は、腰を抱き寄せて体を密着させてから口付ける。
私の唇を割って入り込む舌が熱くて驚いた。
軽くで終わると思っていたキスは、貪るようなキスに変わり、熱さと息苦しさで頭がぼうっとしてくる。
「だめだ、我慢できねー。」
小さく舌打ちした遼平が、私を半ば抱えるようにして足早に歩き出し、ラブホテルへと入っていく。
「え、まって、もう少しでうち…」
「無理。あそこで我慢しただけ有り難く思え。」
実はあまりラブホテルに入ったことがなくて、鏡張りとかだったらどうしようとかビクビクしてたけど、入ってみると普通のちょっとリッチな部屋のようで安心した。
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