「腰動いてる」
「だって、足りないよ」
「もっと?」
「もっと…あと」
「ん?」
「英治の顔、見たい」
「りょーかい」
正常位に戻って、動きが再開される。やっぱりこの体位が一番好き。
「はあっ…いいよお、もっと、して」
「絵美のおねだりって、ほんとエロい」
「だって、あっ、やあ…!」
英治の動きが段々と早くなっていく。
もうすぐかもしれない。
その時、ぽたりと雫のようなものが落ちてきた。
それは英治の汗だったのだろう。
けれど、その時の私にはそんなことを考えている余裕なんてなかった。
最奥で動きを止めた英治が、倒れ込むように覆いかぶさってきた。
広い背中に腕を回せば、汗でびっしょりだった。
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