飼い猫ばかりを可愛がる彼に寂しさを感じていたら…気づいてくれた彼と2ラウンド (ページ 2)
目を覚ますと、窓から差し込む夕陽が眩しかった。
ベッドの上、何も着ていない。
私も英治も。
英治は、後ろから私を抱き締めるようにして、寝息をたてていた。
腕の中から抜け出して、床に散らばっていたショーツとキャミソールを身に付ける。
部屋を出ると、シロがこちらにやってきて、足元に摺り寄ってきた。
「ほんとにもう…」
しゃがみ込んで、さっき英治がしていたように、小さい体を抱き上げた。
「いいなあ。シロは英治にあんなにいっぱい愛されて」
私はこの子にヤキモチを焼いている。
でも憎らしいとは思ってない。
元々、この子は誰に対しても人懐っこいし。
でも…
「やっぱり、私はおまけなのかなあ」
自分でも無意識のうちに、こぼしていた言葉だった。
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