友達の弟からのまさかの告白!「男の人として意識したことがない」って言っちゃったらドSに豹変……!

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友達の弟からのまさかの告白!「男の人として意識したことがない」って言っちゃったらドSに豹変……! (ページ 1)

「もう飲みすぎだって!」

「いいの! 今日はもう飲むって決めたんだから!」

 私、サヤの忠告を無視して友達はまたお酒をあおる。

 お酒に強いわけでもない彼女がこんなに荒れているのは……。

「もう男なんてサイッテー! すぐ浮気するんだからぁ!」

 二年も付き合っていた彼氏に浮気された、ということ。

『飲まないとやっていられない』という言葉の通り、私たちは彼女の弟、アキ君が勤めている居酒屋に来ている。

「……あぁもう……すみませーん。お冷いただけますか」

「はーい、よっと。そろそろだと思ったよ」

 カウンターからアキ君がひょっこり顔を出した。

 アキ君は姉に似ていて女の子みたいに可愛い顔をしている。

 成人して背が伸びてかっこよくなったけれど、やっぱりまだまだ童顔。私もこんな弟がいたらいいなってつい思っちゃう。

「アキ君がお水持ってきてくれたから飲んで? ……て」

 友達はいつの間にか眠ってしまっている。

「あぁ……姉ちゃんだいぶ潰れたね……。ごめんね、サヤさん。こんなのに付き合わせて」

「いいよ。……私も経験あるからね」

「え、サヤさんもこんなにべろべろになるまで飲むの?」

「違う違う、そっちじゃなくて……その、浮気された経験」

「え……まじで?」

 アキ君が眼を丸くしている。

 あまり話したいことじゃなかったから苦笑いでやり過ごそうとしたけれど

「アキぃぃぃ! あんたは浮気すんなよォ!」

 いきなりがばっと復活した友達がお冷をいっき飲みした。

「ちょ、ちょっと! あぁもう。今日は帰ろ? アキ君。お勘定いいかな?」

「いいよ、サヤさん。ここは俺が持つから。……ちょっと待ってて。俺ももうあがりだから」

「さっすが弟! ごちそうさま~」

「いや、奢るのはサヤさんのだけね。姉さんは建て替えるだけだから」

「ひっど! お姉さまのこともちゃんといたわりなさいよォ。アンタって子は惚れた女にだけ優しいんだから」

「……え?」

 と、私が聞き返したのと。

「ちょっ! バカ!」

 アキ君が身を乗り出したのは同時だった。

「あ……ごめん。言っちゃった」

 てへっ! と舌を出す。

 アキ君と視線がぶつかった。

 かぁっと顔が熱くなる。

「くっそ……こんな酔っ払いに……!」

 アキ君も耳まで真っ赤にして顔を背けた。

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