夢の中で出会う私だけの恋人。今夜もまた、あの人に抱かれるために私は夢を見る

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夢の中で出会う私だけの恋人。今夜もまた、あの人に抱かれるために私は夢を見る (ページ 1)

ゆうべもまた、あの不思議な夢を見た。

子どもの頃から、何度も繰り返し見てきた夢。

夢の中で私は、歌っている。

異国情緒を感じさせる古びた店の、小さなステージ。

ピアノの伴奏に合わせて歌う私。

ピアノを弾いているのは、若い男性だ。

ステージが終わると、彼はいつもこう言って私を誉めてくれる。

「良かったよ、香澄」

「暁。ありがとう」

どれほどの拍手喝采よりも、彼のその一言のほうが嬉しくて、私は歌う。

なんて不思議な夢。

夢の中のその人は、現実では会ったこともない。

見ず知らずの人だ。

夢の舞台になっている店も、知らない。

きっと、現実にある場所ではないのだろう。

なのに、とても懐かしい。

子どもの頃は、この不思議な夢のことを家族や友達に話したりもした。

けれど最近は、誰にも打ち明けていない。

大人になるにつれ、それまで優しい抱擁とキスで終わっていた夢が、どんどん過激になっていったからだ。

閉店時間になり、照明も消えて閑散とした店の中で、私たちは抱き合う。

彼の髪からはかすかにエキゾチックな香りが漂う。

どちらからともなく唇を重ね、キスをする。

触れ合うだけのキスはすぐに深く淫らになっていく。

わずかに開いた隙間から、彼の舌先がするっと忍び込んでくる。

熱い舌先は傍若無人に私の中をかき乱す。

敏感な上あごをちろちろとくすぐられると、あまりの快感に全身がびくっとふるえる。

思わず体を引いてしまいそうになる私を、彼はさらに強く抱きしめて離さない。

頭の芯まで溶けてしまいそうな、濃厚なキス。

夢はさらに過激になっていく。

彼の手が、私の着ているものを一枚一枚はぎ取っていく。

下着だけの姿にされた私は、テーブルの上に横たえられる。

そして大きく脚を開かされ、すべての秘密を彼の目の前にさらされてしまう。

「や、あ、こんな……。恥ずかしい……っ」

両手で顔を覆い隠しても、彼は優しく、けれど有無を言わせない強さで、私の手を掴み、テーブルの上に固定する。

「隠さないで。可愛い顔を見せて」

私はなすすべもなく、彼にもてあそばれる。

さらけ出された私の秘密に、彼の唇が押し当てられる。

熱い舌先が濡れた花びらをくすぐり、もっとも敏感な突起を転がすように舐め上げる。

「ああっ!あ、あ、だめ、や、あ――あああっ!」

夢の中の私は、いつもたちまちエクスタシーに達してしまうのだ。

他に誰もいないとはいえ、こんな場所でセックスするなんて、普通ならありえない。

けれどこれは、私の夢だから。

どんなに淫らなことでも許される。

時には床に四つん這いになり、あるいは壁に寄り掛かって立ったまま、思いつく限りの淫らな格好で、私は彼を受け入れる。

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