マンネリぎみだった彼が夢中になったバレンタインプレゼント (ページ 3)

繋がった腰が別の生き物のように動き、肌と肌のぶつかる音が部屋に響く。

すぐ側にベッドがあるのに、床に這いつくばって行為に勤しんでいる。

男と女というよりも、まるで雄と雌みたい。

いつもとはまるで違う、荒々しい愛撫。

ダイキの手の動きに合わせて、揺れる乳房が形を変える。

触られ慣れた手の温もりと、床の無機質な冷たさに乳首の先が擦れて、声が抑えられない。

「ふぁ、あ、……あん……っ、あ、あ、もっと激しくして、虐めてぇ……」

きっと箍が外れるって、こういう状態のことを言うんだ。

はしたないこと、いやらしいこと。こんなこと口にしちゃいけないって思うことばっかりが、次々に音になっていく。

「すげぇ……絡みついてきてるよ、りか。ほら、腰振って」

「……っ……!ダイキのだって……っ、固くて熱いよぉ……!」

腰を高く上げて、頬を床に擦り付けて。ぎゅって両手を握って、次々に襲ってくる快感に耐える。

ときどき動きが止まるのは、焦らされているからだと分かる。

いじわる……そんな風にされたら、物足りない腰が動いてしまう。

私の愛液でびしょびしょに濡れた肉棒を、締め付けてしまう。

「あー……我慢できね……、りか……りか、もう出る……っ」

「あぁ、ダイキ……りかも……りかも、イっちゃう……!」

背中に、おしりに、熱くて白い精液がかかった。

ぼうっとした頭の中は、なんてことをしてしまったんだろう……なんて気持ちでいっぱい。

行為は終わったというのに、彼の手は私の胸を揉み続けて、離そうとしない。

大きな手に余る乳房を弄ばれているうちに、また胎内が熱くなる。

「また濡れてきちゃってる」

耳元で、ダイキの声。

ぬるぬるに濡れたままの膣に、抜いたばっかりの亀頭が押し込まれてくる。

「俺に会うとき、いつもノーブラがいいな。興奮するから」

――バレンタインのプレゼント、こんなに気に入ってくれたんだ。

きっともう後戻りはできない。

ほんの少しの不安と期待を抱きながら、私はこくりと頷いて見せた。

-FIN-

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