マンネリぎみだった彼が夢中になったバレンタインプレゼント
キャラクター設定
登場人物をお好きな名前に変更できます。
milkyに掲載の小説は当サイトが契約する作家陣によるオリジナル作品であり、著作権は当サイトにて保持しています。無断転載、二次利用は固く禁じます。不正な利用が確認された場合、法的措置を取らせていただきます。
マンネリぎみだった彼が夢中になったバレンタインプレゼント (ページ 1)
「バレンタイン、欲しいものある?」
「別に……甘いもん好きじゃねぇし。俺んちでまったりしよ」
私たちは一応恋人同士。付き合って3年になる。
落ち着いたといえば聞こえがいいけれど、悪く言えばマンネリ。
こんな会話だって、いつものこと。
セックスだって勿論するけど、すっきりさっぱり、この上なくノーマルで、作業のような。
ダイキは優しいし、私のことを大事にはしてくれている。
でも本当はもっと夢中になって欲しいって、私は思っている。
めちゃくちゃに求められるような、セックスがしてみたい。
だけど今更そんなこと、言えない。
だから、決めた。
今年のバレンタインは、大胆な私をあげよう!
バレンタイン当日は、小さな包みを持ってダイキの家に向かった。
中身はもちろん、チョコレート。でも本当のプレゼントは、私。
私の出で立ちは、あくまでいつも通り。
コートの下はざっくり白ニットのワンピース。
ダイキの家に着いて、荷物を置き、コートを脱ぐ。
いつも通り、ハンガーにかけて……
「あれ?」
怪訝そうなダイキの声。
そう、私は下着をつけていない。
白いワンピースの下は、裸。
私の胸はFカップあるから、ブラジャーをしていなければ、きっと目立つ。
背後から回されたダイキの両手が、左右の膨らみを触る。
支える下着のない胸が、たぷんたぷんと揺れた。
「……ノーブラなんだ。なんで?」
「わ、忘れちゃっただけだよ……」
ダイキの、今までで一番意地悪そうな声。
顔が熱い。声が上擦ってしまう。
本当は、「どうしてだと思う?」とか、「もっと求めてほしいからだよ」とか、いつもとは違う私の答えを用意していたのに。
いざとなるとできない。慣れていないからだ。
少しの沈黙が永遠に感じる。
ダイキの手だけが蠢いて、本当に下着がないことを確かめている。
ちゃんと練習しておくんだった。
いやいや、こんなことやめておくべきだった。
心臓がばくばくと音を立てている。
コメント (0)