その手が、唇が、官能を掻き立てるから。理性をなくした路地裏での話 (ページ 6)

「だ、だめ・・」

朱理が反射的に身を引こうとするのを、彼が引き寄せ、ささやく。

「下着まで濡れてる・・イヤラシイな」

「ち、ちが・・」

「違わない」

貴史が片方の手で胸を揉みしだきながら、もう片方の指を朱理の中に挿し入れ、掻き回す。

くちゅくちゅと湿った音が2人の耳にはっきりと聞こえた。朱理の内股を液体がつぅっと流れ落ちる。

「アアッ・・指が・・指がぁ」

「指がどうしたの」

貴史が優しく、ききかえす。

「奥に当たる・・うぅ、ダメ・・気持ちよすぎて頭の中が真っ白になっちゃう・・」

「まだ、なにもしてないのに」

「嘘つき・・」

はぁ、と朱理が甘い声を漏らす。

「貴史のが、ほしぃ・・」

「まだ、ダメだ」

貴史が、朱理のアゴをグイッと持ち上げ、見つめると、彼女の頭を下へと押しやり、自分の硬くなったソレに近づける。

「どうすればいいか、わかるだろう?」

朱理は、こくん、とうなずき、膝まづくと貴史のそのすでに硬くそそり立ったモノを、ゆっくりとその口に含んだ。

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