その手が、唇が、官能を掻き立てるから。理性をなくした路地裏での話 (ページ 10)

朱理が虚ろな瞳で振り返ると、貴史を見上げた。

そしてまた硬さを取り戻した彼のモノを見ると、ゆらり、と彼の前に膝まづき、愛おしそうにソレを手に取り、そっと口に含んだ。

舌の先が、彼のモノを絡めとり這い回る。

貴史が快感に身を震わせた。

「おい、またしたくなるから、やめろ」

貴史が笑いながら彼女の頭を軽く押し、いう。

朱理はしかし、貴史のモノを大事そうに咥えたまま、その白い液体を丁寧に舐めとり、ゆっくりと口を離すと、言った。

「おいしい・・」

「・・バカ」

貴史がくしゃっと彼女の髪を撫で、いった。

「俺の彼女になれよ。・・お前が欲しい」

朱理は、恥ずかしそうに、こくん、と頷いた。

-FIN-

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